まるいちねん

途轍もなく大きな存在になってしまった。

 

そんな彼らに出会って1年。

 

 

 

 

初めてカムバを経験した。

Yet To Come。グクの爽やかで伸びやかな歌声から始まる。どこか切なさを帯びて曲は進む。心の奥の柔らかいところをぎゅうっと掴まれるような感じがして。なんだっけ、この感じ、と思ったら、フジファブリックの「若者のすべて」を聞いた時の感覚に似ていた。

主題は違うけど、どちらも若い世代特有の焦燥感を懐かしさを感じるメロディに乗せて表現しているような気がして。その中でも、変化はしていくけれど、自分の本質的なものは変わっていないんだという想い、そんなものを受け取った気がする。ノスタルジックに過去を振り返りながらも最後は希望を見出していく。

ずっと同じではいられない、ずっと同じところにはいられない、それを知っているからこその痛みと優しさがあるような気がした。

 

アイドルのファンでいると、ただ楽しいだけではいられないってことがわかった。特に修飾語が大きくなっていく彼らをみていると息苦しさをどうしても感じてしまう。彼らが本当は何を思っているかなんてわからないのに、ひとりで推測ってひとりでモヤモヤを抱えている。背負うものが大きすぎることに不安になるくせに、彼らが何かを発するたびにそれに喜んで飛びついてしまう。この矛盾した気持ち。

 

大きな修飾語を背負った彼らのファンでいるには、こちらもそれ相応に色んなことを考えないといけないのではないかという追い詰められているような感覚。

 

ああ、でも、そんなことも解してくれるのが彼らなんだよ。帝王学のようにアイドル学があるんじゃないかと思うくらい彼らのアイドルとしての対応は素晴らしい。(それもまた彼らの負担になるのではないかと矛盾スパイラルに陥るんだけど)

 

勿論政治や国際情勢を考えるのは大切だけど、それとは別に「お、ちょっと、かっこいいじゃん」ってふと思うシンプルな好きという感覚で彼らを見る時間を増やしていきたいなと思ったりするファン2年目。

2年目もよろしく、BTS